パオロさんのチンタセネーゼ    






 首の周りに灰色がかった淡いピンク色の縞模様があるのがチンタセネーゼの特徴です。
 数年前、ピサから20キロほど南東にあるパオロさんの農園を訪れました。

チンタセネーゼというイタリアで絶滅の危機に瀕していた原産種を、広大な

土地で放牧しながら大切に育てていると聞き、実際に見てみたいと思った

からでした。

  なだらかな丘の連なる広大な農園には100頭余りのチンタセネーゼが

放牧され、自由気ままに走ったり、食べたり、寝たりして過ごしていました。

パオロさんは時おり餌を与えますが、基本は森にある栗やくるみなどの

木の実、小動物を豚達は勝手に食べるのです。こうしてストレスのない

理想的と思われる環境のなかで育ったパオロさんのチンタセネーゼは

イタリア中の名だたるシェフ達を魅了しています。

  パオロさんの農園はアグリツーリズモとして宿泊もできるのですが

夕飯の際、大きなブロックから切り分けながらその場で食べたフレッシュ

この上ないチンタセネーゼのプロシュットほどおいしい生ハムを食べた

ことがありません。脂身はとろけるようにおいしく、肉質の部分と口の中で

溶けあいます。もちろんサラミもグアンチャーレもパンチェッタも、

そのすべてが大満足。脂身がおいしいので、背脂を塩漬けしたラルドも

最高でした。




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